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ブーツのチューンやインソール製作にはまず足の特徴を知らなければなりませんね。

ブーツチューンのエスキモー、ブーツチューンの基本はまず、足を知ることから始まります。

ブーツチューンとは痛い、緩い、キツイ、疲れるなどのフィッティング チューンを新しく考慮しなおし、なぜ痛いのか原因は何処にあるのかを探らなくてはなりません。

原因は足の骨格の歪みと考えています。

人間の全身の骨の数は成人一人あたり約208個あり、そのうち2本の足を構成しているのは52個もあります。骨の他には筋肉、腱が約64、関節は約76もあります。これらが複雑にからみあって私達(直立2足歩行)の足が組み上げられています。

これらのバランスの違いによって一人一人の足のタイプ(個性?)の複雑な違いが生まれます。(同じ形、サイズ、容量の足は2つとありません。)さて、人間の足の裏には、4つのアーチがあります。縦アーチ(足の内側、外側)、横アーチ(中足骨骨頭部、足根骨部)です。4つのアーチによって土踏まずができあがります。

上のイラストは足跡を写し取ったものです。個人個人の足のタイプで全てが違います。あまりにも土踏まずが少ないと外反母趾などがおこります。

良いアーチを持った足

やや緩んだアーチを持った足

すっかり緩んだアーチを持った足

 

以上は縦方向のアーチの変化です。縦方向のアーチが劣化すると、踵からアキレス腱に向かって踵が内側に傾き、結果的には内踝や舟状骨が内側にずれて落ち込みブーツのシェルに接近して痛みが出ます。また、つま先は外反しますので第五趾側(小指)に寄ってきます。したがって痛いのは勿論ですがスキーのトップが開いたシェ−レン状になり頻繁にテールが重なりますね。またターンの前半の捕えは鈍く少しトップが遠回りしている感じになります。これをカスタムインソールを製作してアーチをコントロールしずれた軸線を補正します。

次は横アーチです。すなわち前足部の横幅の拡がりです。

下のイラストは指(趾)のつけねの部分の横断面です。指(趾)の骨が五本あります。上のイラストは横アーチが存在しています。理想的です。下のイラストは横アーチがほとんどありません。横アーチがなくなると骨と骨の間隔拡がりだし、いわゆる幅広の足と言われています。開帳足と呼ばれるものです。また、ショックの吸収力が低下します。これらの症状にもカスタムインソールにて中足骨のパットにて改善できます。横アーチが甦ってくれば前足部の幅広においても改善できます。

前足部にある横アーチ

他に扁平足や槌状趾など普段の歩行にも悪影響があります。我々スポーツを愛する人々にも大変影響があります。

上のイラストはよく足の痛みを訴える部分です。特に赤丸の所はチューンナップの時に最重要な処理を行うところです。